96年頃から東京のHIP HOP聖地とも言える『渋谷・宇田川町』を中心に、様々なライブ活動などを経て自然発生的にメンバーが集まる。
この頃からNITROの原型は出来つつあったが、「MURO」や「雷」といったアーティストのステージへの参加や98年からのアナログ音源制作を機に、当時でも珍しい8MCのメンバー構成が完成した。
BIGZAM、DABO、DELI、GORE-TEX、MACKA-CHIN、SUIKEN、S-WORD、XBSの8人から成るNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDの誕生である。
99年に初のNITRO名義でのアルバム「NITRO MICROPHONE UNDERGROUND」をインディーズからリリース。限定2万枚が即完売となる。翌2000年には同アルバムが(Def Jam JAPAN /UNIVERSAL MUSIC)からリパッケージされ再リリース。オリコンチャート20週連続でチャートインを果し、15万枚以上のセールスを記録。
モンスターアルバムとの異名をとったNITROの1stアルバムは、その圧倒的な迫力とラップゲームへの飽くなき探究心で、全国のストリートキッズの心をつかむ。
同年、全国20ヶ所でのツアーやFUJI ROCK FESTIVALの出演など、ライブを通じてNITROの全貌が徐々に日本中へ明らかとなる。
またヒップホップ誌「blast」の年間ベストアルバム/ベストグループの2部門を受賞。さらには日本のメディアの枠を超え、海外のメディア(HipHop専門誌「SOURCE」)でも取り上げられる。
2001年にはGORE-TEX、XBS、S-WORDがディレクターとなりストリートブランド「nitrow(現在nitraid)」を立ち上げ、音楽だけでなくファッショをも巻き込み、各シーンから強烈な支持を受け始める。
日本のストリートカルチャーを次々と塗り替えるNITROの活動は、ヒップホップのファンに止まらず、ロックやレゲエシーン等の異なるジャンルからも認知された。
その後8人はソロ名義での活動を経て、2002年に自主レーベル「NITRICH」を設立。2003年に再びNITRO名義で新星堂限定シングル「NITRICH/SPARK DA L」をリリース。
限定3万枚がほぼノー・プロモーションにもかかわらず即完売。業界的セオリーを度外視したNITROの躍進は、ファンのみならず音楽業界全体からの注目も集めていった。
2004年1月1日にはエースハイレコーズを通じてコロムビアミュージックエンターテイメントからEP「UPRISING」をリリース。同年8月には3年ぶりのアルバム「STRAIGHT FROM THE UNDERGROUND」をリリースし、オリコン・アルバムチャート初登場4位を記録。常勝集団としての注目の高さを見せつけた。翌2005年には初のオフィシャル映像作品「NITRO REFLECTIONS」をリリース。音楽DVDとしては異例の2万5千枚を売り上げる。
そして同年、遂に8人全員がソロでメジャーデビューを果たすという快挙を成し遂げる。 こうして東京の路地裏から生まれたストーリーは、全国のアンダーグラウンドシーンを巻き込みながら、メジャーシーンへと突入していく。